ARTICLE

学童の近くに区立図書館があるので、ほぼ毎日寄って、日によっては1時間ぐらい読み聞かせをして帰ってくることがある。

疲れてると本は重たいし、一刻も早く帰って食事の支度をしたいし、イライラするときもあるけど、本を通じて息子とコミュニケーションをとる時間てとっても貴重なのだよな、と思い直す。それに、読書が小さい頃の良い思い出としてあると、習慣化しやすいだろうなとも思う。

読書の習慣は、いつかきっと生きる力になる。
何もかも信じられなくなったとき、何もかも失ったような気がしても、本がきっと助けてくれる。
今ここに見えている世界だけがすべてではないことを教えてくれる。
一人ではないんだと励ましてくれる。
自分の感受性の精度を磨く手助けをしてくれる。
人とつながる良いツールにもなる。

そういう積み重ねが効いてくるのは、5年後、10年後かもしれないし、20年後かもしれない。

一生来ないかもしれない。
本を読まなくなるかもしれない。
本の形態も変わっていくかもしれない。

でも、本が身近にあったなとか、おかあはいつも本を読んでたなとか、ぼんやり体感として持ってくれてるだけでも、なにかヒントにはなるんじゃないかと思っている。

(2015年10月)

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。